Excelは表計算ソフトです。
文字列データよりも数値データのほうが優先度は高い、ということを学習しておきましょう。
「お」「は」「よ」「う」という、それぞれの文字データが列をなしているので、「おはよう」を文字列データといいます。
それに対し、数値データとは「100」という直接入力された数字データです。
さて、例えばの話ですが……
セルに入力した文字が間違っていたとしても「ごめんなさい、修正しておきます!」で済みますが、10,000,000円が1,000,000円と入力したものの、表示桁数が欠けてしまい、取引先との契約で齟齬が発生したら大変です。
Excelに限らず、このルールはすべての表計算ソフトに当てはまります。
文字列データよりも、数値のデータのほうが大事ということです。
- 数値(すうち)データ
- 文字列(もじれつ)データ
これらのデータの大きな違いは、計算ができるかできないか。
計算ができないものは、すべて文字列データとして扱われます。
また、Excelにはこんな性質があります。
セル「B2」に「おはようございます」、セル「C2」に「こんにちは」と、それぞれ文字列データを入力します。
セル「C2」のほうは、何もデータが入力されていない「D2」にスペースを間借りしていますが、左側のセル「B2」はそうはいきません。
この場合、右側にデータがある場合、セル幅を超えた文字列は下に隠れる、という性質を持っています。
それに対し、数値データの場合はどうでしょう?
次のセル「B4」は、単に1000000000000000と入力してあります。
セル「B4」は入りきらないので、指数表示(1E+15=10の15乗)に変換されました。
このように、セルの幅よりもデータが優先となるので、数値データはセル内に隠れてしまうときは何らかのエラー表示を発生させます。
上記は、指数表示に自動変換するという一例でしたが、このほかにもエラー表示は存在します。
いまは、表示されない場合は何かしらの対応をしてくれるのだ! と覚えておいてください。
次に、入力されたデータが、数値データか文字列データか? を判別する、簡単な見分け方をご紹介します。
以下、「おはよう」と「100」の二つの入力されたデータをご覧ください。
文字列入力の場合、必ずデータは左詰めで出力され、数値入力の場合は、必ず右詰めで出力されるのです。
こちらはしっかりと覚えておきましょう。

Excelは文字を入力したり数字を入れたりするので、直接入力、日本語入力と切り替えが大変です。
記事更新日:2020年4月26日