ここではオートフィルという操作についての説明をします。
まず、アクティブセルを確認しましょう。
セル「C4」のアクティブセル、右下に小さな正方形があります。
この小さな正方形をフィルハンドルと呼んでいます。
フィルを英語で表記すると fill (埋める)となります。
Handle(取っ手)ですから、フィルハンドルとは埋めるための取っ手と訳せますね。
セルにデータを入力してみます。
セル「C4」にアクティブセルを置いて、以下の操作を行います。
- アクティブセルの右下に、マウスカーソルを置く
- +(プラス黒十字)にカーソルが変化したら「C10」までマウスでドラッグ
- 「C10」に到達したら、マウスをドロップする
このような結果となります。
月・火・水・木…と、連続データが一気に出力されました。
この操作のことを、オートフィル(自動的に埋める)と言います。
では、「子」にオートフィルをするとどうなるでしょう?
なんと、十二支が出力できました!
続いて、数字の「1」にオートフィルをすると「123456」となるような気もしますが……。
そうはならないのです。
数字の世界では、1の次が2であるということは限らないからです。
1.1かもしれないし、1.01かもしれない。
そのため数値「1」というデータはコピーされる仕様となっています。
実はオートフィルという操作、この数字の「1 1 1 1…」と続いたように、基本的にはデータをコピーする機能となります。
最初にご紹介した「月・火・水・木…」というオートフィルは、特別な動きなのですね。
しかし、整数の場合は連番を振ることも可能です。
こちらも特別な動きの部類に入ります。
オートフィルの後に出てくる右下のマークをご覧ください。
これをオートフィルオプションと呼んでいます。
これをクリックすると、オプション項目が出てきます。
初期値が「セルのコピー」となっているので、ここをひとつ下の連続データにボタンチェックを切り替えてみましょう。
すると、このような結果に変ります。
連番を振ることができました。
どうして、月火水木……と表現できるのか?
どうして、整数は1234と連続データを振り直すことができるのか?
簡単に説明すると、ここで紹介したものは、Excelがあらかじめ操作登録してくれている親切な機能ということです。
基本的にオートフィルはコピーとなります。
未達成、未入金、未払い…などのデータで「未」という漢字を使う機会があったりもします。
十二支のオートフィルによる連続データの初期設定は、少々やりすぎじゃないかなという気もしますけどね。

「月曜日」のデータは連続データで出力できるけど、「月曜」というデータはコピーになります。理由は、Excelがあらかじめ操作登録していないから、なんですね。
記事更新日:2020年4月29日