ここでは検索と置換について学習していきましょう。
置換は、置換(ちかん)と読みますが、痴漢(ちかん)という単語と同音異義語のため、講師業界では「おきかえ」と読んで説明をしています。
もちろん「ちかん」の読み方でも間違いではありませんが、人前で話す仕事の人は、状況に応じて言葉を選ぶことは多いですね。
それでは「検索」の前に「置換」操作を覚えていきましょう。
こんなシーンを想定してください。
商品コードが「1A×××」と記載していたけれども、内部的なルール変更に伴い「3A×××」にしなければならなくなった、というケースです。
ひとつひとつのデータを入力し直すのは、とても手間がかかります。
そこで、Excelの機能を使用して一括変換をしていきましょう。
「ホーム」タブ > 「検索と選択」ボタン > 置換
では、操作手順をキャプチャにしながらまとめていきます。
データを変更するセルを、範囲選択します。
「ホーム」タブ>「編集」グループ>「検索と選択」ボタン>「置換」を選択します。
ホームタブのリボン右側に虫眼鏡マークがあるので、こちらを見つけてください。
そちらをクリックすると、置換の項目を確認することができます。
ダイアログボックス(設定するための小窓)が出てくるので、検索する文字列に「1A」を入力し、置換する文字列に「3A」を入力します。
選択した範囲内の「1A」という文字をピックアップして、それを一括して「3A」にしますよーという命令を宣告している状態です。
入力後、上記キャプチャにある「すべて置換」を選択します。
すると、このダイアログボックス(小窓)が、画面中央に出てきます。
OKをクリックして、ダイアログボックスの「閉じる」ボタンを押します。
以下、結果です。
置換後、セル「E10」をクリックして、選択は解除しています。
選択を解除とは、どこかのセルをクリックして、範囲選択を解除するという意味です(この操作は癖をつけてください)。
これが「置換」という機能・操作方法です。
なお、どこも範囲選択をせずに置き換えた場合は、ワークシートすべてのセルが対象となります。
範囲選択をした場所だけを置き換えるか、ワークシート全体を置き換えるのか、状況に応じて使い分けてください。
続いて、検索だとどうなるか?
操作手順は「置換」と操作方法は同じです。
ワークシート全体を検索対象とするため、ここではアクティブセルをA1に置いた状態で検索をしてみましょう。
検索ではキーワードの一覧表を確認することができます。
表示された結果一覧は、ウインドウの枠をドラッグ操作で広げることも可能です。
どこのセルにデータがあるか? を調べることができるので、顧客IDや商品ID、社員コードなど、膨大なデータから目的のデータを探すときに重宝します。
まずは適当にデータを入力してみて、置き換えられるか、検索できるかを確認してみましょう。

Excelの操作説明で、最初に習う操作ですね。実務ではとにかく使う操作なので、100%使えるように練習しましょう。
記事更新日:2020年4月29日