1000000と入力した場合、一体いくらなのか、わかりづらいですよね。
ここで 1,000,000 と桁区切りのカンマで区切られているならば「100万」と読むことができます。
では、この桁区切りのカンマは自分で入力しなければいけないのでしょうか?
いちいち入力するのは面倒です。
Excelには、きちんと自動的に桁区切りのカンマを入れてくれる機能が用意されています。
それが「ホーム」タブの「数値」グループにある桁区切りスタイルです。
以下の数値データをご覧ください。
思わず、下から「一十百千万」と数えてしまいそうです……。
桁区切りスタイルは、とても設定が簡単。
まず、適応したいセルを範囲選択します。
「ホーム」タブの「数値」グループにある、カンマのボタンを押しましょう。
これが桁区切りスタイルを設定するボタンです。
これを押すだけで適用されます。
数式バーをご確認ください。
アクティブセルのあるセル「B2」は「1,000,000」と見えますが、数式バーには「1000000」と入力されています。
なので、3桁ずつ入るカンマは実際入力されていないということになるわけです。
セルは、もともと箱のような形をしていて、私たちは上からデータを眺めています。
データを眺めている箱の表面にフィルムが1枚覆われ、そのフィルムを通じて「1,000,000」と見えている、というイメージです。
箱の中は「1000000」のまま、ということですね。
ゆえに、計算をするときも影響なく計算式を作成できるというわけです。
このように、フィルムを覆ってお化粧を施す操作のことを、Excelでは書式設定と呼んでいます。
さて、設定したのだから、元に戻す方法も知っておかなければなりません。
Excelでは設定・解除とセットで覚える必要があります。
まず、元に戻したいセル範囲を選択したあと、ここの▼をクリックすると、以下のように帯が出てきます。
そこから「標準」を選んでください。
桁区切りスタイルのボタンを、もう一度押せば元に戻るような気もしますが、戻りません。
この標準(特定の形式なし)を選ぶと、元に戻せます。
同様に、パーセント表示にしたいシーンもあります。
操作はまったく一緒で、桁区切りスタイルのボタン左にある「%」(パーセンテージスタイル)ボタンを押してもらえれば、0.23というデータがあった場合、23%と自動的に変更されます。
ぜひ試してみてください。

セルの書式設定は、こうしてセルの表面にフィルムを置いて、お化粧されたものを眺めています。なので、セル内のデータには何も影響がないわけですね。
記事更新日:2020年4月30日