桁区切りスタイルでご紹介した書式設定について、もう少し詳しく見ていきましょう。
セルに「こんにちは」と入力したままでは、何も書式が設定されていません。
「こんにちは」と記載した場合、太字の書式が設定されている、と表現します。
「こんにちは」とすると、赤文字・太字の書式が設定されている、と表現します。
お化粧でも、アイラインを引いたり、口紅を塗ったり、ファンデーションを塗ったり、それぞれ道具もパーツも違いますが、総じて「お化粧」と言いますよね。
書式設定も、お化粧のような言葉の使い方をします。
続いて、設定した書式を他の場所にも設定(コピー)する方法、書式のコピーを説明していきましょう。
セル「D2」に以下の書式設定を行いました。
使用方法例として、セル「B2」に「こんにちは」と入力して、「ホーム」タブの「フォント」グループから、
- 文字のデザインを游ゴシックに
- フォントのサイズは11ポイントに設定
- 太字に設定して
- セル枠に罫線(けいせん)を描き
- 灰色にセルを塗りつぶし
この5種類のお化粧をしました。
これらは単純にボタンを押していくだけで設定がされます。
セル「D4」に設定した書式(お化粧)を、セル「D4」「F2」「F4」「F6」に動作を繰り返すのは、時間が膨大にかかってしまいます。
そんなとき、こちらの「刷毛(はけ)マーク」を使用してください。
コピー機能なので、刷毛マークを押したら、アクティブセル「D2」の外枠がコピーや切り取りと同様にチラチラします。
この状態で、セル「D4」をクリックしてください。
セル「D2」で設定した書式がコピーされました。
ただ、この方法だと1回しか機能しません。
複数のセルにも書式を反映させたい場合、刷毛マークをダブルクリックしてください。
動作結果は同じですが……
四角い赤マークの刷毛が、カーソルにお化けのようにひっついたまま、クリック後も離れません。
書式を設定したいセルを次々とクリックすると、次々と書式が反映されます。
書式設定が終了したら、キーボードの「ESC」キーを押すか、もう一度この刷毛マークをクリックしてください。
これでロックされた設定が解除され、通常の状態に戻すことができます。
以上、書式のコピーについてでした。
この刷毛マークを使って書式設定を整えるシーンはよくあります。
お化粧でもメイク崩れを起こすように、表の書式設定などもメイク崩れをよく起こしてしまうからです。
崩れたところを見つけたら、この書式のコピーボタンを使って、適宜修正をしてください。

シングルクリックとダブルクリックで動作が異なる唯一のボタンです!
記事更新日:2020年4月30日