LEVEL 5 データを整理・抽出する 中級
Lesson 050

HLOOKUP関数について

練習用Excelファイル lesson050-practice.xlsx

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HLOOKUP関数について

VLOOKUP の2回 (048・049) を通じて、「別の表から値を引っ張ってくる」感覚は掴めてきたと思います。

今回扱う HLOOKUP(エイチルックアップ)関数 は、VLOOKUP の 横向き版 です。

  • VLOOKUP の V は Vertical(縦)
  • HLOOKUP の H は Horizontal(横)

表が 縦に並んでいる横に並んでいる かの違いだけ。考え方は VLOOKUP とまったく同じです。


HLOOKUP関数の構文

=HLOOKUP(検索値, 範囲, 行番号, 検索方法)

VLOOKUP とほぼ同じ。違いは1か所だけ。

  • VLOOKUP の3つ目は「列番号
  • HLOOKUP の3つ目は「行番号

表が横向きなので、「何行目を返すか」を指定するわけです。

検索方法(FALSE / TRUE)の動きは、VLOOKUP と同じです。


具体例で見てみる

VLOOKUP のときは「商品マスタが縦に並んでいる」例でしたが、今度は 横に並んだマスタ を考えます。

たとえば、1月〜6月までの月別目標を横一列に並べたシート。

:::excel
A1=月
B1=1月
C1=2月
D1=3月
A2=目標
B2=100000
C2=120000
D2=150000
:::

A列が見出し(月/目標)、B列以降に1月、2月、3月…と月別の目標額が横に並んでいます(実務ではこれが12月まで続くイメージです)。

ここから「3月の目標は?」を取り出したいとき、こう書きます。

=HLOOKUP("3月", A1:D2, 2, FALSE)

  • 検索値:"3月"
  • 範囲:A1:D2(マスタ全体)
  • 行番号:2(マスタの上から2行目=目標)
  • 検索方法:FALSE(完全一致)

結果は「150000」が返ります。

「3月 を1行目から探して、その列の 2行目 の値を返す」という動きです。

VLOOKUP が「列方向に探して列番号で取り出す」のに対して、HLOOKUP は「行方向に探して行番号で取り出す」。本当に縦と横が入れ替わっただけです。


VLOOKUP / HLOOKUP どちらを使うか

実は、これは マスタの作り方 で決まります。

  • マスタが 縦に並んでいる(1行=1レコード) → VLOOKUP
  • マスタが 横に並んでいる(1列=1レコード) → HLOOKUP

ふつう、商品マスタや社員マスタは縦に並べることが多いので、実務では VLOOKUP のほうが圧倒的に出番が多い です。HLOOKUP の出番は限られます。

横並びのデータが来ちゃったから、しかたなく HLOOKUP」というケースが、現場での実感に近いかもしれません。


ここで大切なお話を

LEVEL 5 の3本を通じて、VLOOKUP と HLOOKUP を学んできました。

ただ、正直にお伝えしておきたいことがあります。

このサイトを書いている 2026年現在、実は VLOOKUP も HLOOKUP も、新しく書く数式ではほとんど使われていません。

代わりに主流になっているのが、XLOOKUP(エックスルックアップ)関数 です。

XLOOKUP は、VLOOKUP と HLOOKUP の 両方の役割を1つでこなし、さらに より柔軟で・より分かりやすい という、ほぼ完全な後継者です。

「じゃあ、なんでこの3レッスンで VLOOKUP と HLOOKUP を学んだのか?」と思われるかもしれません。

それは、XLOOKUP を本当に理解するには、まず VLOOKUP と HLOOKUP の発想を通る必要がある からです。XLOOKUP がどう便利になったのか、何を改善したのか ── それは VLOOKUP と HLOOKUP を知っているからこそ実感できます。

なので、ここまで学んだ VLOOKUP と HLOOKUP には、ぜひ 「ありがとうございました」 と心の中で言ってあげてください。長年、Excel ユーザーの集計を支えてきた、立派な関数たちです。

次のレッスン(レッスン051)から、新しい主役 XLOOKUP を扱っていきます。きっと「ああ、これが欲しかった」と感じていただけるはずです。


まとめ

  • HLOOKUP関数は VLOOKUP の 横向き版
  • 構文:=HLOOKUP(検索値, 範囲, 行番号, 検索方法)
  • 違いは「列番号」が「行番号」になっただけ
  • マスタが縦なら VLOOKUP、横なら HLOOKUP
  • 2026年現在、新規の数式では XLOOKUP が主流
  • ただし XLOOKUP を理解するには、V/H LOOKUP の発想を知っておくことが大事

100Excel、半分まで来ました!

このレッスンで、レッスン050

100個のレッスンを目指して始まった 100Excel、ちょうど 半分まで来ました

ここまでで身についたのは、

  • Excel の基本操作(画面・選択・ショートカット)
  • データ入力と整形(オートフィル・置換・CSV・Power Query・入力規則)
  • 見せる・印刷する(書式設定・ヘッダーフッター・印刷範囲・アウトライン)
  • 関数の基礎(SUM・AVERAGE・MAX・MIN・COUNT 3兄弟)
  • 参照3兄弟(相対・絶対・複合)
  • 日付関数(TODAY・NOW・EDATE・EOMONTH)
  • 条件付き集計(SUMIF / SUMIFS / COUNTIF / COUNTIFS)
  • 論理関数(IF / AND・OR / IFS / IFERROR)
  • 検索関数の入り口(VLOOKUP / HLOOKUP)

ここまでで、もう 「Excelを実務で使える人」 と胸を張って言える状態です。自信を持ってくださいね。

これからの後半50本では、

  • XLOOKUP をはじめとした、より新しい検索関数
  • 文字列を扱う関数(LEFT・MID・RIGHT・FIND など)
  • テーブル機能とピボットテーブル
  • 条件付き書式
  • 関数の組み合わせ技と、実務での総合演習

など、「ちょっと一歩進んだ Excel ユーザー」 になるための内容を扱っていきます。

ここまで来られたあなたなら、後半の50本も必ず走り切れます。

さあ、残り半分、一緒に頑張っていきましょう!


ショートカット

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