LEVEL 3 見せる・出力する 初級
Lesson 020

書式設定について②

練習用Excelファイル lesson020-practice.xlsx

練習用ファイルは、パソコンからダウンロードしてください。

書式設定について②(ユーザー定義)

前回は書式設定の基礎を学びました。

今回は、書式設定の中でも最も奥深く、最も面白い「ユーザー定義」 を扱います。実はレッスン6で出てきた 「aaa」と入れて曜日を表示する、あれもユーザー定義でした。


レッスンファイルで確認しよう

こちらの記事も、レッスン19同様、辞書的に構成しています。レッスンファイル20と合わせてご活用ください。

それでは、さっそく見ていきましょう。


ユーザー定義とは

セルの書式設定」を開いて、「表示形式」タブ → 「ユーザー定義」を選ぶと、自分で表示形式を 自由に作れる 機能です。

種類」の欄に、特殊な記号で書式を指定します。

キャプチャは既に「種類」の項目が空欄で表示していますが、何かしらの書式設定を示す文字列が入力されています。ここを削除してから入力してください。

ユーザー定義
ユーザー定義


主な書式記号

ユーザー定義で使う、主な記号を整理します。

数値の書式記号

  • 0 :必ず1桁表示。値がなければ「0」を入れる
  • # :桁があれば表示、なければ何も表示しない
  • , :桁区切り(カンマ)
  • . :小数点

たとえば、

  • 0000 :4桁ゼロ埋め。「1」が「0001」、「42」が「0042
  • #,##0 :3桁ごとにカンマ。「1500」が「1,500
  • #,##0.00 :小数2桁まで。「1500」が「1,500.00

日付の書式記号

  • yyyy :年(4桁)
  • yy :年(2桁)
  • m :月(1〜12)※時刻のhの後ろでは「分」を表します
  • mm :月(01〜12)※時刻のhの後ろでは「分」を表します
  • d :日(1〜31)
  • dd :日(01〜31)
  • aaa :曜日(短い)「月」「火」...
  • aaaa :曜日(フル)「月曜日」「火曜日」...
  • ddd :曜日(英語短い)「Mon」「Tue」...
  • dddd :曜日(英語フル)「Monday」...

時刻の書式記号

  • h :時(1〜24)
  • hh :時(01〜24)
  • m :分(hの後ろでは分を表します)
  • mm :分(01〜59)
  • s :秒
  • ss :秒(01〜59)

その他

  • "文字列" :そのまま表示したい文字列を ダブルクォート で囲む

実用的なユーザー定義の例

例1:4桁ゼロ埋めの社員番号

1」と入力したら「0001」と表示したい。

ユーザー定義:0000

例2:単位付きの数値

1500」と入力したら「1,500円」と表示したい。

ユーザー定義:#,##0"円"

例3:千単位・百万単位で表示

1500000」と入力したら「1,500」と表示したい(実際には「1,500千円」を意味させたい)。

ユーザー定義:#,##0,

末尾にカンマを1つ付けると 千単位 で表示されます。カンマを2つ付けると 百万単位 になります。

経営資料では、よく使われるテクニックです。

例4:日付を「2025年5月10日(土)」と表示

ユーザー定義:yyyy"年"m"月"d"日("aaa")"

()は文字列のため、このようなダブルクォーテーションの組み方になります。

例5:マイナスを赤、ゼロをハイフンで表示

ユーザー定義:#,##0;[赤]-#,##0;"-"

ユーザー定義は 「正の数;負の数;ゼロ;文字列」 という4つのセクションをセミコロンで区切って指定できます。この書き方は 「正の数;負の数;ゼロ」 の3つの設定です。

  • 1番目:#,##0(正の数)
  • 2番目:[赤]-#,##0(負の数を赤で表示)
  • 3番目:"-"(ゼロのときはハイフン)

特に財務表などは、会社によって負の数の見せ方ルールがあったりします。


自作したものはいつでも削除できる

既にExcelに登録されているユーザー定義は、削除ボタンがグレーアウトしています(削除できない仕様になっています。誤って消しちゃった! ということはありません)。

既定のユーザー定義は削除不可
既定のユーザー定義は削除不可

「aaa」のように自作したものは、一覧の一番下から順に登録されていきます。自分で作ったものは削除ボタンが有効になっていますので、いつでも削除できます。

自作のユーザー定義は削除可
自作のユーザー定義は削除可

削除できないものが既定のもの。削除できるものが自作のものと区別できますね。


まとめ

  • ユーザー定義で、書式を自由に作れる
  • 0# で数値の桁数を制御
  • yyyy m d aaa で日付の表示を変える
  • カンマを末尾に付けると、千単位・百万単位で表示
  • セミコロンで「正;負;ゼロ;文字列」の4種類を指定可能
  • 値そのものは変わらず、見た目だけが変わる

ユーザー定義は奥が深いです。少しずつ覚えていけば、Excelで「あれ、これどう表示するの?」というシーンがほぼなくなります。


ショートカット

  • セルの書式設定を開く:[Ctrl] + [1]
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