LEVEL 3 見せる・出力する 初級
Lesson 025

列の表示・非表示について

練習用Excelファイル lesson025-practice.xlsx

練習用ファイルは、パソコンからダウンロードしてください。

列の表示・非表示について

Excelの表を扱っていると、「この列、いまは見えなくていいんだけど、消したくはない」というシーンに出くわします。

たとえば、内部用の計算列、参考データ、メモなど。画面には出したくないけど、削除すると後で困る ようなデータです。

そんなときに使うのが、列の表示・非表示 という機能です。


列を非表示にする

ステップ1:非表示にしたい列を選択

列番号(A、B、C...)をクリックして、列ごと選択します。

複数の列を一気に非表示にしたいときは、

  • 連続する列:列番号をドラッグ
  • 離れた列:[Ctrl] を押しながら列番号をクリック

非表示にしたい列を選択
非表示にしたい列を選択

ステップ2:右クリックして「非表示」

選択した列を右クリックして、「非表示」を選びます。

右クリックメニューの非表示
右クリックメニューの非表示

すると、その列が画面から消えます。「消えた」と書きましたが、データは残っています。ただ、見えなくなっただけ です。

C列が非表示になり列名が飛んでいる状態
C列が非表示になり列名が飛んでいる状態


列を再表示する

さっき非表示にした列を、また見たい」というとき。

方法1:両隣の列を選択して再表示

たとえば、D列とE列を非表示にしたとします。これを再表示するには、

  1. C列とF列を一緒に選択(C列の列番号をクリックして、F列までドラッグ)
  2. 右クリックして「再表示

両隣を選択して再表示
両隣を選択して再表示

これで、D列とE列が再表示されます。

方法2:全体を選択して再表示

どこを非表示にしたか、もう覚えていない」というとき。

  1. シート全体を選択([Ctrl] + [A] または、キャプチャの 全セル選択ボタン をクリック)
  2. どこかの列を右クリックして「再表示

全体選択の角
全体選択の角

これで、シート内のすべての非表示列が一度に再表示されます。


行も同じ要領

実は、行の表示・非表示 も、まったく同じ操作でできます。

行番号を選択して右クリック → 「非表示」「再表示」。

シーンとしては、集計用の中間データを行で非表示にしたり、印刷対象外のメモ行を隠したり、一時的に確認したくない行を非表示にしたりと、いろいろあります。


印刷との関係

ここが大事なポイントです。

非表示にした列や行は、印刷時にも非表示 になります。

これは便利な特性です。「画面では見せたくないし、印刷もしたくない」というデータを非表示にしておけば、両方の要望が一度に叶います。


非表示と削除、何が違うのか

消したいなら、削除すればいいじゃない」と思うかもしれません。ただ、削除はデータが完全に消える のに対し、非表示は隠れているだけ です。

  • 削除 :後で「あのデータ、どこにあった?」と探しても、もうない
  • 非表示 :再表示すれば、いつでも復活

たとえば、「特定の人にだけ見せたい計算結果の列」や「いつもは見たくないけど、月末だけ確認したい列」のようなデータは、削除せずに非表示 にしておく方が、後で楽です。


非表示には落とし穴もある

便利な機能ですが、落とし穴もあります。

レッスン7のホームポジションでお話しした「Excel エントロピー増大の法則」、非表示操作は「散らかり」の原因になりやすい機能のひとつでもあります。

1. 「あれ、何かおかしいぞ」

非表示の列があると、列名がスキップして見えます。「B、C、E、F」のように、Dが飛んでいる状態です。

これに気付かないまま作業を進めると、「この列、計算が合わないぞ」と困惑することがあります。

列番号が飛んでいる例
列番号が飛んでいる例

2. 計算の参照が見えにくい

非表示の列を含む数式があると、何を参照しているのかが把握しにくくなります。後から数式を確認するときに、思わぬ手間がかかることがあります。

3. 他の人にとってわかりにくい

他の人がそのファイルを開いたとき、「なんでD列がないんだ?」と戸惑うことがあります。共有ファイルでは特に注意が必要です。


非表示の代わりに「グループ化」も検討

データを隠したい目的が「普段は見せたくないけど、必要なときだけ展開したい」というものなら、グループ化(アウトライン) という機能のほうが向いている場合もあります。

次回のレッスンで詳しく扱いますが、目的別の使い分けはこのようになります。

  • 非表示 :隠れていることが伝わりにくいため、自分一人で使うワークシートに向いている
  • グループ化 :折りたたみのバーが表示されるので、チームで共有するワークシートに向いている

目的に合わせて使い分けると、ファイル全体がわかりやすくなります。


まとめ

  • 列・行を右クリック → 「非表示」で隠せる
  • 両隣の列・行を選択して右クリック → 「再表示」で復活
  • 削除と違って、データは残っている
  • 印刷時も非表示になる
  • 「隠れている」ことに気付かれにくい点には注意
  • チームで共有するファイルでは、グループ化 も検討する(次のレッスン)

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