LEVEL 1 Excelの世界へようこそ 初級
Lesson 005

Excelで計算してみよう(四則演算とセル参照)

練習用Excelファイル lesson005-practice.xlsx

練習用ファイルは、パソコンからダウンロードしてください。

Excelで計算してみよう(四則演算とセル参照)

四則演算の基本

それでは、計算の話に入りましょう

Excelで計算をするには、セルに 「数式」 を入力します。数式は 必ず「=(イコール)」から始める、これがルールです。

セルに「=」を入力することで、Excelは『お、今から計算するんだな!』と計算の準備モードになります。

※ 金融関連の方は、テンキー文化ですので「+」から始めることが一般的です(テンキーに「=」がないため)。ただ、ここは教科書通りの説明でご容赦ください。

演算記号

Excelで使う計算の記号は、ちょっと特殊です。

計算日常の記号Excelの記号
足し算+
引き算-
掛け算×*
割り算÷/

足し算と引き算は普段と同じですが、掛け算と割り算は記号が変わります

  • 「×」ではなく *(アスタリスク)」
  • 「÷」ではなく /(スラッシュ)」

これは Excel だけでなく、ほとんどのプログラミングの世界で共通の決まりです。

試してみよう

セルに、次のような式を入れてみてください。

  • =10+100 → 110
  • =10-100 → -90
  • =10*100 → 1000
  • =10/100 → 0.1

入力して [Enter] を押すと、結果が表示されます。式そのものは消えて、計算結果だけが見えている状態になります。

計算結果だけが見える
計算結果だけが見える


セル参照という考え方

ここからが、Excelの本領発揮です。

さっきは「=10+100」と、数字を直接書きました。でも、Excelの本当の力は 「セルの中の値を使って計算する」 ことにあります。

これを セル参照 と呼びます。

例えば、こんな表を例にします

B列に 10、20、30、40 が並んでいて、C列に 100、200、300、400 が並んでいるとします。D列で、それぞれの計算結果を出してみましょう。

数値A(B列)数値B(C列)計算結果(D列)
10100=B2+C2
20200=B3-C3
30300=B4*C4
40400=B5/C5

作成した表
作成した表

数式の作り方

= を入力 ② セルB2をクリック(B2と自動で入る) ③ 演算記号 + を入れる ④ セルC2をクリック(C2と自動で入る) ⑤ [Enter] で確定

④までの操作のキャプチャが次のとおりです。B2は青く、C2は赤っぽい色でマーチングされています。これを カラーリファレンス と呼んだりもしています。

④ までの動作
④ までの動作

「そのセルの値を使うよ」という意味ですね。

セル参照がExcelの要

ここで、ひとつ実験をしてみてください。

D2に =B2+C2 を入れて、結果は 110 と表示されました。ここで、B2の値を 10 から 9 に書き換えてみてください

すると、D2の結果が 109 に自動で変わります。

109に変更された
109に変更された

これがセル参照の仕組みです。元のデータを変えるだけで、すべての計算が自動で更新されます。

実務で扱うデータは、毎日のように変わります。売上、在庫、勤怠、顧客数 ── 数字は生きていて、常に動いています。

その変化に追随できるからこそ、Excelは表計算ソフトの王様だというわけですね。


セルは結果しかわからない

ここで、Excel初心者がよく引っかかる「」をお見せします。

下のセル、画面上はすべて「30」と表示されています。でも、中身は全部違います。

セル表示中身
B230直接「30」と入力
B330=10+20 の計算結果
B430=B2 というセル参照
B530=B2+B3-B4 という計算

全部30と見える
全部30と見える

セルは、箱のような形をしています。

アクティブセルが移動すると、そのセルの箱の引き出しが開きます。データまたは計算式を入力して [Enter] で確定すると、アクティブセルは引き出しを閉めた反動で、ひとつ下のセルに移動します。

入力したセルには結果が表示されますが、私たちは上から箱を眺めているにすぎません。だから、4つとも同じ「30」にしか見えないのです。

じゃあ、中身はどこを見ればわかるの?

レッスン1 でご紹介した、数式バー を覚えていますか?

画面の上、リボンの下、左端の名前ボックスの右隣にある、横に長い白い枠です。あれが、選択中のセルの本当の中身を見せてくれる窓 なんです。

数式バー
数式バー

セルをクリックして、数式バーをしっかり見る。 数式バーにセルの中身があるんだ、ということは忘れないようにしてください。


数値データと文字列データ ── 右詰めと左詰めの違い

もうひとつ重要な話をします。

Excelに「100」と入力すると、セルの右側に表示されます。でも、「おはよう」と入力すると、セルの左側に表示されます。

2つのデータの違い
2つのデータの違い

何気ない違いに見えますが、実は Excel が「このデータは数値ですよ」「このデータは文字列ですよ」と教えてくれているんです。

右詰めと左詰めのルール

  • 数値データ → セルの 右詰め で表示される
  • 文字列データ → セルの 左詰め で表示される

つまり、計算ができるものは数値データ。計算ができないものは文字列データ。Excelが自動で判別してくれるので、私たちは何も設定しなくていいのです。

これは Excel の優しさですね。

日付は数値? 文字列?

では、日付は数値データと文字列データ、どっちでしょう?

日付データ
日付データ

セルの表示では「5月12日」とありますよね。けれども、右詰めである……。

ということは、日付は 数値データの分類 となります。これについては次のレッスンで詳しく説明していきます。このレッスンはここまでにしておきましょう。


まとめ

このレッスンで学んだことを整理しておきましょう。

  • 式は必ず 「=」から始める
  • 演算記号は、掛け算と割り算は通常の演算子と異なる
  • セル参照を使えば、元の値を変えるだけで結果が自動更新される
  • セルを 「上から見ているだけ」では中身は分からない
  • 本当の中身は、数式バー で確認する
  • 数値は 右詰め、文字列は 左詰め で表示される
  • 左詰めの数字は「文字列扱い」なので、計算に使えない

ショートカット

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