ホームポジションの重要性
まず、最初に。これからお話する ホームポジション の考え方は、賛否両論あります。あらかじめご了承ください。
ホームポジションとは
Excel におけるホームポジションは、セル A1(一番左上のセル) のことです。ワークシートの「スタート地点」と言ってもいいでしょう。すべての操作の起点になる場所です。
Word だったら1枚目の1行目先頭、PowerPoint だったらスライド1を指します。
A1に戻るショートカット
どこにいても、[Ctrl] + [Home] を押すと、一瞬で セルA1 に戻れます。
これは本当に便利です。利用シーンとしては、
① 別の人にファイルを渡すとき ② 共有ドライブに保存するとき
このショートカットキーでセルA1に戻ってから、上書き保存をします。
ここで、シートを移動するショートカットキーもご紹介しておきましょう。作業中のワークシートはいつだって複数枚あるものですからね。
- 右側のシートに移動する:[Ctrl] + [PgDn]
- 左側のシートに移動する:[Ctrl] + [PgUp]
複数シートがある場合、一番右側のシートに移動してから……
[Ctrl] + [Home] → [Ctrl] + [PgUp] → [Ctrl] + [Home] → [Ctrl] + [PgUp] ……
と繰り返して、すべてのワークシートをセルA1に戻してから、私はファイルを保存しています。くだらないと思う人もいますけれどもね。Xでネタになるくらいですから(笑)
「A1に戻して保存する」習慣
Excel というアプリケーションソフトは、エントロピー増大の法則 が働いています。
つまり、ルールを決めて操作をしないと、すぐに散らかってしまう属性のアプリケーションソフトなのです。
部屋だって、片づけないと散らかっていきますよね。
片づけを徹底しておけば総時間は少ないのに、人はどうしても散らかってから片づけを開始して、無駄な時間を費やしてしまいます。
ワークシートも一度散らかると、整理するのに膨大な時間がかかります。「細かすぎる!」というご指摘もありますが、おおむね原状復帰ができていないワークシートは属人化していきます。
今はデータを共有して使う時代となりました。生成AIに命令を出すときも、整っていたワークシートのほうが、利用するトークン数を減らせるというものです。
ほかにも秩序を保つための操作として、表示倍率の固定、先頭行固定の解除、非表示列の展開、フィルターを外す……などなど、様々な操作があります。
それぞれは該当レッスンでご紹介しますが、まずは最初のうちに、セルA1に戻してから保存する ことを、講師の立場としてお願いしています。
いいワークシートから、いい情報を得る
生成AIの誕生から、自分しかできないように敢えて属人化をして、自分のポジションを守る人が一定数増えた気がします。
まあ、これは今も昔も変わらずでしょうか……。
属人化されたワークシートを紐解く仕事がいまでもあり、それが私の仕事にもなっているくらいですが、ただ、同じ組織で Excel を使って働くメンバーのためにも、ワークシートの秩序は保つよう心掛けてください。
いい情報は、いいワークシートから生まれますからね。
ショートカット
- A1(ホームポジション)に戻る:[Ctrl] + [Home]
- 右側のシートに移動する:[Ctrl] + [PgDn]
- 左側のシートに移動する:[Ctrl] + [PgUp]
第1章はここまでです! まずはイントロダクション終了といった感じですね。
どうでしょうか? まだまだ先は長いのですが、レッスン1でも申し上げた通り、急ぐ必要はありません。ゆっくり、皆さんのペースで学習を進めていってください。
次のレッスンは、オートフィルからスタート。ワークシートの操作に入っていきましょう!