LEVEL 2 データを「扱う」基礎力 初級
Lesson 008

オートフィルの操作

練習用Excelファイル lesson008-practice.xlsx

練習用ファイルは、パソコンからダウンロードしてください。

オートフィルの操作

Excelの便利機能のひとつに、オートフィル があります。

「フィル」は英語の「fill」、埋める・満たすという動詞です。オートフィルは、自動でデータを埋めるための機能 と翻訳できます。

また、アクティブセルの右下角に、小さな正方形があります。これを フィルハンドル と呼びます。こちらも「データを埋めるための取っ手」と翻訳しておきましょう。

フィルハンドル
フィルハンドル

ここでは、フィルハンドルを使ったオートフィル操作について解説していきます。


オートフィルの基本

セルに数字や文字を入れて、フィルハンドル にマウスを合わせると、ポインタが「」の形に変わります。そのポインタになれば、フィルハンドルを掴むことができます。

フィルハンドルを掴む
フィルハンドルを掴む

その状態でマウスをドラッグし、目的のセルでドロップすると、セルに値がコピーされます。


パターン1:単純コピー

文字列を入力して、ドラッグ&ドロップしてみます。

  • B2:「東京
  • B2のフィルハンドルを下にドラッグ
  • B6でドロップ
  • B3〜B6まで:「東京」「東京」「東京」「東京

セルに値がコピーされる
セルに値がコピーされる

文字列の場合、そのままコピー されます。これが基本の動作です。


パターン2:連続データ

数字を入力して、ドラッグ&ドロップ。

  • B2:「1
  • B2のフィルハンドルを下にドラッグ
  • B6でドロップ
  • B3〜B6:「1」「1」「1」「1

数字の「1」の場合
数字の「1」の場合

こちらも「東京」と同じ 「1」 ばかりになりました。感覚的には 1,2,3... となりそうな気がしますよね。実は、数字の場合も「コピー」されます

「1」 と 「2」 の間には、1.1、1.01のように無数の小数点がありますからね。1の次が2であるのは、整数という条件があるからです。

Excel には、ちゃんと「次の値は何になるのか?」という 増分値 を教えてあげなければ機能しません。では、増分値を教えた状態でコピーしてみましょう。

  • B2:「1
  • B3:「2
  • B2とB3を範囲選択 してから、ドラッグ

増分値を教えるための選択
増分値を教えるための選択

  • B6でドロップ

そしてオートフィル
そしてオートフィル

すると、B4、B5、B6 に「3」「4」「5」と連続して入ります。このように「この間隔で続けてね」という規則性を、Excel に教えてあげれば連番で出力されていきます。


パターン3:日付・曜日・月

これは便利な使い方です。

  • B2:「2025/1/1
  • B2のフィルハンドルを下にドラッグ
  • B6でドロップ
  • B3〜B6:「2025/1/2」「2025/1/3」「2025/1/4」「2025/1/5

日付は、1つ入力するだけで、1日ずつ増えていきます。

日付の場合
日付の場合

同じように、

  • 月曜日」→ 火曜日、水曜日、木曜日、金曜日...
  • 1月」→ 2月、3月、4月、5月...
  • 1月1日」→ 1月2日、1月3日、1月4日...

これらは、Excelが「連続データだろうな」と勝手に判断してくれます。練習用ファイルで、オートフィルの動きをいろいろ試してみてください。


ダブルクリックで一気に流し込む

B列に日付データが入っているとします。C列には曜日を出力したい。

曜日は前述のとおり連続データで出力されるため、スタートの曜日を決めてドラッグ&ドロップすれば、オートフィルは問題なくできそうです。

ただ、こういう操作もあります。

先頭のデータ、下のキャプチャの場合はセルC2です。このアクティブセルのフィルハンドルを ダブルクリック します。

ダブルクリックでもオートフィルができる
ダブルクリックでもオートフィルができる

すると、C列のデータがある最後の行まで、自動で一気にコピーされます。

データ列が左側または右側にあるとき、オートフィルはダブルクリックでできる。これは劇的な時短操作になります。ぜひ、覚えてください!


オートフィルオプション

ドラッグした直後、ドラッグ終点の右下に小さなアイコンが表示されます。これが オートフィルオプション です。そのアイコンをクリックすると、

  • セルのコピー
  • 連続データ
  • 書式のみコピー
  • 書式なしコピー

などの選択肢が出てきます。

オートフィルオプション
オートフィルオプション

連続データにしたかったのにコピーになってしまった場合、ここで切り替えられます。

先ほどご紹介した、1,2,3 と連番で振る場合も、1,1,1...と出力後、オートフィルオプションを使って出力結果を 1,2,3... と変更できます。

ただし、数値データの連番は 整数単位 でしかできません。1.1, 1.2, 1.3...と小数点単位で連番を振る場合は、増分値指定をした2セル選択の方法で行ってください。

また、オートフィル直後に別の操作が加わると、オートフィルオプションは消えてしまいます のでご注意ください。

書式設定について

書式設定という言葉、シリアル値の説明の際に、セルに覆いかぶさる「クロス」という表現で登場しました。

シリアル値では「〇月〇日」に見せるためのクロスでしたが、このクロスの種類はたくさんあります。

セルの背景色を黄色にしたり、罫線を引いたり、3桁区切りのコンマを表示させたり…。

そのため、クロスから「装飾」と言い換えましょう。そして、その装飾の意味が 書式設定 という意味になります。書式設定=装飾、なんですね。

今後は「書式設定」と記載していきますので、セルの装飾のことだなと思ってください。

では、本筋に戻ります。

オートフィルの基本は コピー なので、コピー元の書式設定もコピーされてしまいます。

そのため、書式なしコピー は「書式は変えずに、値だけコピーしたい」ときに、オートフィルオプションで調整ができます。

書式なしコピー
書式なしコピー


まとめ

  • フィルハンドルをドラッグ&ドロップでデータをコピーできる
  • 1つの数字のオートフィルは、データのコピーになる
  • 間隔を決めた2つのセルでオートフィルすると、連続データになる
  • 日付・曜日・月のオートフィルは、連続データで出力される
  • ダブルクリックで隣の列の最終行まで一気にコピー
  • オートフィルオプションで、出力後の切り替えができる

ショートカット

  • フィルハンドルをダブルクリックで、右側または左側のデータ列に沿ってオートフィルがされる
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