LEVEL 10 データを「魅せる」グラフ 初級
Lesson 084

棒グラフの作成

練習用Excelファイル lesson084-practice.xlsx

練習用ファイルは、パソコンからダウンロードしてください。

棒グラフの作成

ここからのレッスンでは、 グラフ に入っていきます。

レッスン080〜083 で学んだデータバーや条件付き書式は、「セルの中で魅せる」技でした。ここからの5回は、棒グラフ・折れ線・円グラフ・積み上げ・複合グラフを作っていきます。

第1弾は、作成方法は簡単でも見せ方が難しいグラフの王様 棒グラフ です。卵料理と一緒で、奥が深いんですよね。

ただ、100Excelでは、グラフの基本的な作成方法にだけ留めさせていただきます。

棒グラフの完成イメージ
棒グラフの完成イメージ


棒グラフが得意なこと

棒グラフがいちばん得意なのは、「項目ごとの大きさを、見比べる」 ことです。

  • 店舗ごとの売上
  • 商品ごとの販売数
  • 月ごとの来客数

このような「何かと何かを比べたい」場面で、棒の高さ(または長さ)で大小を見るのが棒グラフです。

シンプルですが、その大小をどう見せるか? どう伝えるかがポイントになっていきます。


まずは作ってみる

百聞は一見にしかず。さっそく作ってみましょう。

:::excel
A1=店舗
B1=売上
A2=東京店
B2=850
A3=大阪店
B3=620
A4=名古屋店
B4=450
A5=福岡店
B5=380
A6=札幌店
B6=290
:::

(単位:万円)

手順:

  1. グラフにしたいデータ(A1:B6)を選択
  2. 挿入タブ →「縦棒/横棒グラフの挿入
  3. いちばん左の「集合縦棒」を選ぶ

これだけで、店舗ごとの売上が 棒グラフ になって現れます。データを選んで、ボタンを押すだけ。拍子抜けするほど簡単です。

グラフの挿入
グラフの挿入

グラフエリアを選択して、フォントを「メイリオ」に調整したのが下の図です。フォントだけは固定のフォントで出てくるので、シートのフォントと合わせるようにしてください。

棒グラフの完成
棒グラフの完成


縦棒と横棒、どっちを使う?

棒グラフには、縦棒横棒 があります。基本はどちらでも構いませんが、使い分けの目安 はあります。

  • 縦棒:項目が少なく、ラベルが短いとき(月・四半期など)
  • 横棒:項目が多い、または ラベルが長いとき

特に、店舗名や商品名が長い場合、縦棒だと ラベルが斜めになって読みにくく なります。そんなときは横棒にすると、ラベルが横にまっすぐ並んで読みやすくなります。

ただ、どちらのほうが伝えやすいか? を基準に考えてください。自分の言葉でグラフを相手に説明できるグラフが正義です。

縦棒と横棒の比較
縦棒と横棒の比較


グラフ要素を整える

グラフは作って終わりではありません。何のグラフか、ひと目で伝わる ように整えましょう。

グラフを選択すると、右上に 「+」ボタン(グラフ要素) が現れます。ここで、表示する要素をチェックで選べます。

  • グラフタイトル:「店舗別売上」など、何のグラフかを明記
  • 軸ラベル:縦軸に「売上(万円)」、横軸に「店舗」など
  • 凡例(はんれい):系列が複数あるときに、色の意味を示す

卵料理に例えたのは、まさにここです。グラフをパッと見て、データをすっと読み取ってもらうのは、本当に大変で、講師自身もどの要素を使うか、毎回悩んでいます。

見せるデータによって、使うものが固定ではありませんからね。

グラフ要素の追加
グラフ要素の追加


軸は「0」から始めるのが誠実

ここは、地味だけれど とても大事な話 です。

棒グラフの 縦軸(数値軸)は、必ず 0 から始めてください

棒グラフは「棒の長さで大小を比べる」グラフです。もし軸が途中から始まっていると、わずかな差が、何倍もの差に見えてしまいます

たとえば、850 と 880 と 890 の売上。軸を 0 から始めれば「ほぼ同じ」に見えますが、軸を 830 から始めると「3倍くらい違う」ように錯覚させてしまいます。

これは、見る人に 誤った印象 を与える、ちょっと不誠実なグラフです。

折れ線グラフでは途中から始めることもありますが、棒グラフは必ず0からスタートが基本とする。これをしっかりと覚えておいてください。

軸のまやかし
軸のまやかし


デザインを整える

グラフを選択すると、リボンに 「グラフのデザイン」 タブが現れます。

  • グラフスタイル:色合いや見た目をワンクリックで変更
  • 色の変更:配色パターンを切り替え
  • グラフの種類の変更:あとから別のグラフに変えられる

凝りすぎず、シンプルで読みやすい配色 を選ぶのがコツです。配色は、時間のあるときに「自分のパターン」を見つけてみてくださいね。


まとめ

  • 棒グラフは「項目ごとの大きさを見比べる」のが得意
  • 作り方は データを選択 → 挿入タブ → 集合縦棒
  • 縦か横かは、自分が伝えやすいほうを重視する
  • タイトル・データラベル を付けると、伝わるグラフになる
  • 棒グラフの 縦軸は必ず0から(途中から始めると誤解を招く)

次回は、時間の変化を見せるのが得意な 折れ線グラフ を作っていきます。


ショートカット

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