LEVEL 11 ピボットで語る 中級
Lesson 089

ピボットテーブルの基本

練習用Excelファイル lesson089-practice.xlsx

練習用ファイルは、パソコンからダウンロードしてください。

ピボットテーブルの基本

LEVEL 10 より、ピボットテーブル に入ります。

ピボットテーブルは、大量のデータを、ドラッグ操作だけで集計できる 機能です。関数を1つも書かずに、「店舗別の売上」「商品別の個数」「月別の推移」を、ドラッグ&ドロップだけで表を切り替えながら データを整理できます。

LEVEL 8 で扱った「Excelをデータベースとして扱う」という考え方が、このレッスンで一気に花開きますよ! 少し長い章になりますが、リラックスして進めていきましょう。

ピボットテーブルの完成イメージ
ピボットテーブルの完成イメージ


「ピボット」ってどういう意味?

ピボット(pivot)は、バスケットボールのピボット と同じ言葉です。

片足を軸にして、くるくると体の向きを変える あの動きをイメージしてください。ピボットテーブルもまさにそれで、データという軸を中心に見出しをくるくる入れ替えて、何度でも違う角度から集計できる ── だから「ピボット(回転)テーブル」と呼ばれています。

まずは「回転する集計表」とだけ、頭の片隅に置いてください。


元データの準備 ── ピボットは「下ごしらえ」が9割

ピボットテーブルを作る前に、元データを整えます。練習用の 売上明細データ(このレッスンのExcelファイル)を使って、同じように操作をしてみてください。

まず、元データの作成には、3つのお作法 があります。

  • 先頭行は見出し(日付・店舗・カテゴリ…)にする
  • 空白行・空白列を作らない
  • できれば テーブル化(Ctrl + T) しておく

特にテーブル化(レッスン070)しておくと、データを追加してもピボットが自動で追従 してくれるので、作成後の管理がずっと楽になります。


ピボットテーブルを作る

それでは、実際に作っていきましょう。手順は以下のとおりです。

  1. 元データ(テーブル)内のどこかをクリック
  2. [挿入] タブ →「ピボットテーブル
  3. ダイアログで、データ範囲が自動で入っていることを確認
  4. 配置先は「新規ワークシート」を選択
  5. OK

新しいシートに、空っぽのピボットテーブル と、右側に フィールドリスト が現れます。以下、キャプチャをご用意しました。

まず、テーブルにした表のどこでも構わないので、表内にアクティブセルを置きます。

元データ(テーブル)内のどこかをクリック
元データ(テーブル)内のどこかをクリック

[挿入] タブ → ピボットテーブルのボタンをクリックします。

挿入タブのピボットテーブル
挿入タブのピボットテーブル

ピボットテーブルのダイアログが出てきます。

テーブルにしていなければ、表の範囲が絶対参照で表示され、テーブルにしていればテーブル名が表示されます。

練習用データは「売上明細」というテーブル名にしています。

範囲が自動取得される
範囲が自動取得される

OKボタンを押すと、ピボットテーブルを作成する専用の新しいシートが表示されます。右側、「ピボットテーブルのフィールド」という帯より、表を組み立てていきます。

ピボットテーブル作成用シートが追加
ピボットテーブル作成用シートが追加


4つのエリアを理解する

右側のフィールドリストの下に、4つの箱 が並んでいます。ここに見出し(フィールド)をドラッグして、集計を組み立てていきます。

エリア役割
縦方向の見出し(例:店舗)
横方向の見出し(例:カテゴリ)
集計したい数値(例:金額の合計)
フィルター全体を絞り込む条件(例:特定の月だけ)

何を縦に、何を横に、何を集計するか? この3つを決めれば、集計表のできあがりです。フィルターは、そこに「条件のフタ」をかぶせる イメージで覚えてください。

4つのエリア
4つのエリア


まず「店舗別の売上合計」を作ってみる

いちばんシンプルな集計から始めます。

  1. 金額」を エリアにドラッグ
  2. 店舗」を エリアにドラッグ

店舗別の売上合計
店舗別の売上合計

たったこれだけで、店舗ごとの売上合計が、一瞬で完成しました。SUMIF関数も、範囲選択も、並べ替えも不要です。

店舗別売上
店舗別売上

「これだけ?」と拍子抜けされたかもしれません。でも、本当にこれだけなんです。


「回転」させてみる ── 列にカテゴリを足す

ここで、ピボットの真骨頂をお見せします。「カテゴリ」を [列] エリアにドラッグ してみてください。

列エリアにカテゴリを追加
列エリアにカテゴリを追加

行と列に見出しがある、クロス集計表に変わりました。

店舗×カテゴリのクロス集計
店舗×カテゴリのクロス集計

さらに、行と列を入れ替えたり、「店舗」を「担当者」に差し替えたりと、見たい表を自由に作成できます。

見出しをドラッグで動かすだけで、何通りもの集計が一瞬で切り替わります。ぐるぐる軸足を入れ替える、あのピボットの動きそのものですね。


フィールドの外し方・入れ替え方

  • 外す:エリアのフィールドを、リストの外へドラッグ(またはチェックを外す)
  • 入れ替え:エリア間でドラッグして移動
  • やり直し放題:元データは一切変わらないので、何度でも安心して試せます

間違えても元データは壊れない」── これが、ピボットテーブルの気楽なところです。色々な配置を試しながら、感覚をつかんでいってください。

外し方は2通り
外し方は2通り


まとめ

  • ピボットテーブルは ドラッグだけで集計できる 機能(pivot=回転)
  • 元データは 見出しあり・空白なし・テーブル化 が理想
  • [挿入] タブ → ピボットテーブル → 新規ワークシート
  • 行・列・値・フィルター の4エリアに見出しを置く
  • 見出しを入れ替えれば、何通りもの集計が一瞬で切り替わる
  • 元データは変わらないので 何度でも試せる

LEVEL 10 の山場と言いましたが、いかがでしたか?仕組みを一度つかんでしまえば、関数をたくさん覚えるより、ずっと自由に集計できることがお分かりいただけたかと思います。

次回は、作ったピボットテーブルを見やすく整える デザイン(レイアウト・スタイル)の変え方 を扱います。見栄えはピボットテーブルでも重要です。


ショートカット

※このレッスンに対応するショートカットはありません。

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