LEVEL 11 ピボットで語る 中級
Lesson 091

タイムラインと日付のグループ化

練習用Excelファイル lesson091-practice.xlsx

練習用ファイルは、パソコンからダウンロードしてください。

タイムラインと日付のグループ化

ピボットテーブルの第3弾は、時系列データのまとめ方 です。

売上や来客数のように 日付を持つデータ は、「日ごと」のままだと細かすぎて、傾向がなかなか見えてきません。

そこで、「月ごと」「四半期ごと」にまとめたり、タイムライン という専用のUIで期間を絞り込んだり。そんな時系列ならではのスキルを、このレッスンで磨いていきましょう。

タイムラインのイメージ
タイムラインのイメージ


日付を「月ごと」にまとめる(グループ化)

練習データには、2026年1月〜3月の売上が 日付単位 で入っています。

これをそのまま行エリアに置くと、「90日分の行がズラッと並んでしまうのでは?」と身構えてしまいますよね。ところが、Excelはここでとても賢い動きをしてくれます。

日付を行エリアに置くと、デフォルトで自動的に月単位にまとめてくれる のです。「月別の売上推移」 が、一目で見えるようになりました。

月でグループ化
月でグループ化


四半期・年でまとめる

初期設定では「月」でまとまりますが、「四半期」や「年」単位にも変更できます。

まずは日付のセルをクリックして、アクティブセルを置きましょう。

日付のエリアにアクティブセルを置く
日付のエリアにアクティブセルを置く

そして、[ピボットテーブル分析] タブ → [グループ選択] をクリック。すると、グループ化のダイアログが現れます。ここで単位を調整していきます。

グループ化のダイアログ
グループ化のダイアログ

ダイアログでは、「年」「四半期」「月」「日」を複数選べる ようになっています。「時」「分」「秒」まで絞り込むケースは、実務ではまずないでしょう。

たとえば「」と「四半期」を両方選べば、

2026年
  第1四半期
    1月 / 2月 / 3月

のように、階層的にまとめる ことができます。

データが何年分もあるときは、「年 → 四半期 → 月」と階層化しておくと、ドリルダウン(掘り下げ) しながら見られて便利です。大づかみに眺めてから、気になるところを拡大していく。そんな視点の動かし方ができるようになります。

練習用データは1月〜3月までですので、まずは四半期でまとめてみてください。

ひとつ、注意点

Excelはアメリカ・Microsoft社の製品です。

四半期の定義は、1月〜3月が第1四半期、4月〜6月が第2四半期、7月〜9月が第3四半期、10月〜12月が第4四半期 と決められています。

これが固定で、「会社の設立日が2月だから、2月〜4月を第1四半期にしたい」というカスタマイズは、残念ながらできません。

日本の年度(4月始まり)に合わせたい方には、ここが少しもどかしいところですね。


グループ化を解除する

まとめ方を変えたいとき、あるいは元の日付単位に戻したいときは、

  • 日付セルを右クリック →「グループ解除

で、いつでも元に戻せます。何度でもやり直せる のが、ピボットの良いところです。いろいろと試してみてください。

日付セルを右クリック
日付セルを右クリック

グループ解除後
グループ解除後


タイムラインで「期間」を絞り込む

ここからが今回の主役、タイムライン です。

タイムラインは、日付専用のスライドバー のようなUI。マウスでドラッグするだけで、「2月だけ」「1月〜2月」といった期間の絞り込みが、視覚的にできてしまいます。

手順:

  1. ピボットテーブル内をクリック
  2. [ピボットテーブル分析] タブ →「タイムラインの挿入
  3. 日付」にチェック → OK
  4. 現れたタイムラインで、見たい期間をクリック / ドラッグ

タイムラインの挿入
タイムラインの挿入

日付にチェック
日付にチェック

タイムライン右上、 「月」と書かれた部分 をクリックすると、「年・四半期・月・日」の単位を切り替えられます。

「月」にした状態で、キャプチャのように2月のバーをクリックすれば、ピボット全体が2月のデータだけに絞り込まれます

タイムラインで2月を選択
タイムラインで2月を選択


タイムラインの便利なところ

  • マウス操作だけ で期間を絞れる(数式・フィルター不要)
  • 連続した期間 をドラッグでまとめて選べる
  • ピボットグラフと連動 する(次回・次々回で扱います)
  • 見た目が分かりやすいので、ダッシュボードに最適

「先月のデータを見たい」「第1四半期だけ集計したい」。そんな操作が、音楽プレイヤーのシークバーを動かす感覚 でできてしまいます。


グループ化とタイムライン、どう使い分ける?

  • グループ化:表の中で「月ごと・四半期ごと」に 集計をまとめる
  • タイムライン:見たい期間を 後から絞り込む UI

この2つは 併用できます。「月でグループ化した表」に「タイムラインで第1四半期だけ表示」といった合わせ技も自由自在です。

時系列データを扱うときの 定番コンビ として、ぜひセットで覚えておいてください。


まとめ

  • 日付は 右クリック → グループ化 で月・四半期・年にまとめられる
  • 「年・四半期・月」を複数選べば 階層化 できる
  • タイムライン は、日付専用の絞り込みスライダー
  • 挿入は「[ピボットテーブル分析] タブ → タイムラインの挿入
  • 単位(年・四半期・月・日)はタイムライン上で切り替え可能
  • グループ化(集計のまとめ)とタイムライン(期間の絞り込み)は 併用できる

以上、タイムラインと日付のグループ化についてのレッスンでした。

次回は、スライサー を使って、ピボットテーブルを ダッシュボード のように仕立てる方法を扱います。見映えも操作感も上がるツールをご紹介します。


ショートカット

※このレッスンに対応するショートカットはありません。

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