LEVEL 11 ピボットで語る 上級
Lesson 092

スライサーでダッシュボードを作る

練習用Excelファイル lesson092-practice.xlsx

練習用ファイルは、パソコンからダウンロードしてください。

スライサーでダッシュボードを作る

ピボットテーブルの第4弾は、スライサー です。

前回のタイムラインが「日付専用」の絞り込みUIだったのに対し、スライサーは どんな項目でも使える、ボタン式の絞り込みUI です。

「店舗」「カテゴリ」「担当者」── これらをスライサーにすると、ボタンをポチポチ押すだけで、ピボットが切り替わる 。まるでワークシート上で ダッシュボード(操作盤) のような使い心地を体験できます。

スライサーのイメージ
スライサーのイメージ


スライサーとは

スライサーは、フィルターを「大きなボタン」にしたもの です。ピボットテーブルのフィルター機能でも絞り込みはできますが、スライサーは、

  • 今、何で絞り込んでいるかが一目でわかる
  • マウスでポチッと押すだけ
  • 複数選択も簡単

という点で、見た目にも操作にも優れています。報告会で画面を見せながら「東京店だけ見ましょう」とボタンを押して結果を見せる。そんな使い方ができます。


スライサーを挿入する

手順:

  1. ピボットテーブル内をクリック
  2. ピボットテーブル分析」タブ →「スライサーの挿入
  3. 絞り込みに使いたい項目にチェック(例:「店舗」「カテゴリ」)
  4. OK

選んだ項目ごとに、ボタンの並んだパネル が現れます。

スライサーの挿入
スライサーの挿入


スライサーを使ってみる

たとえば「店舗」スライサーで 「東京店」 をクリックすると、ピボット全体が 東京店のデータだけ に絞り込まれます。

  • 複数選択:Ctrlを押しながらクリック、または複数選択ボタン
  • 解除:スライサー右上の フィルター解除アイコン(じょうご+×)

「東京店 × ドリンク」のように、複数のスライサーを組み合わせる と、ピンポイントの集計が一瞬で出せます。

スライサーで絞り込み
スライサーで絞り込み


ダッシュボードらしく仕上げる

スライサーの見た目も整えられます。

  • 色(スタイル):スライサー選択中に出る「スライサー」タブから変更
  • ボタンの列数:「」の数を増やすと、横並びに配置できる
  • 大きさ・位置:ドラッグで自由に配置

サンプルデータでは表現の限界がありますが、キャプチャのように上部にスライサーを配置して、動的に表を切り替えることができます。まさに簡易ダッシュボードの完成です。

スライサーの列数
スライサーの列数

ダッシュボード的なレイアウト
ダッシュボード的なレイアウト

デザインはいくらでも凝ることができますからね。

簡易ダッシュボード
簡易ダッシュボード


タイムライン × スライサーの合わせ技

前回のタイムラインと、今回のスライサーは 同時に使えます

  • タイムライン:「2月だけ」(期間)
  • スライサー:「東京店」「ドリンク」(項目)

この2つを並べておけば、「2月の、東京店の、ドリンク」という集計が、3つのUIをポチポチ操作するだけ で出せます。

関数も数式も書かずに、ここまでインタラクティブな分析画面が作れる ── これがピボットテーブルの底力です。


スライサーを使うときの注意

  • スライサーが多すぎると画面が窮屈 になる。必要最小限に留めることが重要!
  • 配布用は、スライサーの位置を固定(ピポットテーブルのオプション機能から、書式設定で「更新時に列幅を自動調整する」のボタンをオフに)しておくと崩れにくい
  • 絞り込んだまま保存すると、開いた人が「全データ」と誤解 することも(レッスン068のフィルターと同じ注意)

更新時に列幅を自動調整しない設定
更新時に列幅を自動調整しない設定


まとめ

  • スライサーは 項目を「ボタン」で絞り込む UI
  • 挿入は「ピボットテーブル分析 → スライサーの挿入
  • 複数スライサーを 組み合わせ てピンポイント集計
  • 隣に並べて配置 すればダッシュボードになる
  • タイムラインとも 併用可能

次回は、いよいよピボットの集大成。行集計の比率(構成比) と、ピボットグラフで帯グラフ を作ります。


ショートカット

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